594円の問題解決
OSはそれでいいのだが、付随していくつか問題が出てきた。Windows 10にすると自動的にブラウザがEdgeに切り替わるのだが、国税庁の確定申告ソフトがEdgeに対応していなくて、対応予定は2020年2月である。それは待てばいいのでたいしたことではないのだが、10にした直後から気になっていたのは、なぜかSDカードを全く読まなくなってしまったのである。
WEBを見ていろいろ調べて、それらしき方法を試してみたのだが、どうやってもうまくいかない。SDカードを使うのはデジカメで撮影したデータをパソコン本体のファイルにしまう時なのだが、これができないといろいろ不便である。
仕方がないので、古いノートパソコン(7どころかXPである。)を引っ張り出して、SDカードのデータをUSBに落とし、そこからパソコンにコピーするという手間のかかることをしていた。でも、直にできないから仕方がなかったのである。
年が改まってNFLも1週間空いたので、改めてWEBで調べ直してみた。いちいち古いパソコンを引っ張り出すのも面倒だし、年代ものだけに突然壊れてしまうことだって十分ありえる話だからである。
すると、「ソフトでダメならハードで試そう」という記事を見つけた。私同様、OSやドライバでいくらやってもできなかった人が、カードリーダーで試したら何の問題もなかったという内容である。
なるほど、パソコン内蔵のSDカードリーダーとUSBでは、接続方法が違うというのはありそうな話である。さっそく、周辺機器をネットで調べてみると、・・・・いくらでも出てくる。しかも、たいした値段ではない。
気に入ったのはUSBメモリと同じ大きさで、横からSDカードを差せるようになっているカードリーダーで、何と送料込み594円しかしない。これなら、もしうまくつながらなくてもショックは小さくてすむ。
さっそくamazonに注文したところ、翌日届いた。SDカードを挿入したUSBをパソコンにつないだところ、何の問題もなくパソコンで見えるようになった。何ヶ月も面倒な思いをしてきたのが、嘘みたいである。
他にも、動画がうまく映らなかったりヘッドホンの音が片耳だけしか聞こえなかったり、10で発生した問題はいろいろある。しかし、HPやブログの更新に最も関係があり使用頻度も多いSDカードの問題が解決したのは、大変うれしい。2025年予定の10のサポート終了まで、何とかだましだまし使っていけたらうれしいのだが。
[Jan 29, 2020]
Googleはもう当てにならないかもしれない
調べたいことがあってGoogleで検索すると、はじめの2ページくらいは[広告]とメッセージの入ったものが紹介される。中には、入れたキーワードとどこに関係があるのか分からないものもある。これでは、期待した記事にいつ巡り会えるか分からない。
Googleも営利企業なので、お行儀のいいことばかり言っていられないのかもしれないが、これでは検索なのか広告なのか分からない。無料サービスなんてこんな程度なのかもしれないけれど、少なくとも10年前はこんなことはなかった。
ツイッターとかSNSにネットの中心が移って、誰かのつぶやきにいちいちヒットさせる訳にはいかないというのは分かる。けれど、モバイルフレンドリーだのSSLだの最新環境に合わせなければ検索結果に反映させないとか言っていながら、結局のところ広告料を払うページだけ優先して表示するというのでは、何のために最新環境にさせられたんですかということである。
AIが日進月歩で高度化しているのだから、検索ワードと合致する記事が数十万とか数百万とか言っているのではなく、単にその文字列があるのか、検索ワードを説明している内容の記事なのかくらいは分かるはずで、それに合わせて検索順位をつけた方がいいに決まっている。でも、それをやっても広告収入にはつながらないので、やる気がないのだろう。
そんな具合で、Googleでは期待した記事に達することはなかなかできない。それは、BingだろうがYahooだろうが同じで、結局のところ昔から巡回するページやそこからリンクされたページくらいしか、世間が広がらない。昔は検索で思いもしなかったすばらしいホームページに出会うことができたのだが。
このサイトについてもそうした傾向はあって、Google経由で入ってくるアクセスの半分以上は、特定の記事(函館のカレーこいけ)である。1000以上の記事があって、もっと時間と労力をかけて書いたものもたくさんあるというのに、この記事だけ見てそのまま帰るという人が、1ヵ月に百件以上である。なんだか釈然としない。
あれこれ考えると、Googleの検索エンジンとしての機能は、もう当てにできないのかもしれない。だとしたら、ユーザーフレンドリーだのSSLだの言われても話半分に聞いておいて、別に反映されなくてもよろしいですよという対応が賢いのではないかと思うようになった。
いずれにしても、まともに検索しても10ページ以降にしか表示されないのであれば、100ページ目でも1000ページ目でも10000ページ目でも同じことだ。そんな数を見ていられるのは機械だけだし、機械であればSSL化しなくてもユーザーフレンドリーでなくても関係ない。
ユーザーフレンドリーとは、スマホで見やすいとかそういうことだけではなくて、生身の人間が使いやすいかどうかだと思うのだが。
[May 8, 2020]
アクセスが変だ
ところが、この9月くらいから、アクセス数が妙な動きを見せ始めている。定期的に金曜日の朝更新しているのだけれど、金曜日のアクセス数が急に増え始めたのである。
ブログの更新はブログ村で告知しているが、HPの更新はどこにも知らせていない。なぜ、どうやって更新したことを知るのか謎であるが、8月には200程度だった金曜日のアクセス数が、9月4日にいきなり1,430に、その後もコンスタントに1000を超えるアクセスがあり、10月23日には1,878と最多記録を更新した。
がんばって書いた記事を読んでいただくのはたいへんありがたいし励みになることだけれど、正体が不明であるとうれしいより気持ち悪いのが先に立つ。試しに、10月23日更新直後の同時アクセス数をみてみると、なんと50件である。
誰かが記事をみて面白いと思って紹介してくれた数字ではない。そもそも、記事自体はブログに載せたものをほぼ1ヶ月遅れでHPにまとめているだけである。おかしいなと思って調べてみた。
レンタルサーバなのでページ別のアクセス数は簡単に調べることができる。すると、WordpressのCount per Dayに示された数字よりかなり多くのアクセスがレンタルサーバに入っていることが分かる。
そのうちの相当数がSSLで、サイトにアクセスする前に安全性を確認するのはうなずけるとして、おかしいと思ったのはphpファイルとかadminディレクトリにきわめて多くのアクセスがあったことである。
私の作っていないファイルで検索しても、「Not Found」で返すか空白しか出てこない。しかし、それを苦にするのは人間だけでコンピュータは苦にしない。最も想定される可能性は、botで手あたり次第に検索し、その日に更新された記事をもれなく(ないし、特定ワードの含まれるものを)収集しているのではないだろうか。
「まとめサイト」のようなものもあるから、一概にそうした収集がいけないとは言えないけれども、集められる側にとってみれば複雑である。人でもコンピュータでも読んでもらえればありがたいと割り切るべきだろうか。
そして、作ったこともないディレクトリやファイルで検索してくるということは、悪く考えると一種のサイバー攻撃である。たまたま山カンが当たって、個人情報やメールアドレス、暗証番号を収集されてしまう危険がないとはいえない。
そうしたことを考えると、かつてのようにアクセスカウンタが伸びたと喜んでばかりもいられない世の中になったような気がする。botは収集するだけで、読み返すこともなければコメントしてくれることもない。将来、AIがしてくれるかもしれないが。
情報がすべて揮発性であるとは思いたくないが、ブログの記事が読んでもらえるのは3~4日で、後はほとんどアクセスがない。コメントを寄せてくれるのも100人に1人いるかどうかである。人間が読んだところでbotとあまり変わらないのが実情である。
だとすれば、自分以外の目に触れることでよしとしなければならないのかもしれない。いずれにせよ、自分と同じことを考えている人間もコンビュータも、ほとんどいないだろうから。
[Oct 30, 2020]
メアドもブログも過去の遺物になるのか
便利な世の中になったと思った。切手代や電話代をかけなくても必要な通知は送られてくるし、問い合わせも手軽に済ますことができる。ポストに入ってくる郵便物の多くはゴミなので、捨てる手間も減るしゴミの量も少なくなるのでゴミ袋代も節約になる。
ところが、ここ2~3年、スパムメールが急増して、ひどい状態になっている。もちろん、迷惑メールチェック機能は使っているのだけれど、見たいメールが迷惑メールに振り分けられたり、スパムメールがチェックをすり抜けて未読に入ることが珍しくないので、結局のところ全メールをチェックしなければならないのである。
郵便代がかからないのはこちらだけでなく先方もそうなので、スパムメールは送り放題である。曰く「LINE緊急問題 至急登録情報をご確認ください」「不審なアクセスがありました。メールアドレス、クレジットカード情報を更新してください」「支払方法を確認できず、注文が出荷できません」などなど。
手当たり次第に送ってきていることは、LINEなどやっていない私に送られていることで明らかだし、amazonだって楽天だってそんなに利用していない。変な日本語を使ったり変換できなかったりするのは、おそらくChina方面から送ってきているものと思われる。
「蟻族」を読むと、北京とか上海の近郊には、田舎から出てきて専門教育を受けた秀才たちが、就ける職業もなくスラムの一角(一室にもならない)でコンピュータに向かって、こうした怪しげなビジネスに関わっているという。膨大な通信量の中からメールアドレスを抽出し、それらしきスパムメールを作って送れるのだから、相当な知的水準にあることは間違いない。
しかし、せっかくの知識もスパムメールを作って送るだけだとすれば、才能の無駄遣いと評価されても仕方ないだろう。振り込め詐欺にひっかかる人も少なくないのだからそれなりに商売になるのかもしれないが、専門知識に見合うだけの実入りにはならないのではないかと思われる。
長年ブログをしているのであまりそういうことを言いたくはないが、ブログというツールもメールに近づきつつあるような感触をもっている。
アクセス数が多いブログを時々覗いてみるのだが、多くはLINEとかフェイスブックと変わらないような記事だし、そうでなければ広告である。Googleで検索上位に来るような記事は、記事自体が広告であるか、でなければ広告満載であるかのどちらかである。
私がWEBの世界の新参者だった時代は、いろいろな知識を何の見返りもなく提供してくれる人達が多くいた。「Pay it forward」という言葉もあった。だから、私もつたない知識や情報を還元しようと努めてきたのだけれど、いつのまにかそういう時代ではなくなってしまったみたいだ。
メアドもブログも過去の遺物になってゆくとしたら、とても寂しいと思っている。
[Aug 12, 2020]
携帯とメアドをどうするか
現行のガラケーが使えなくなるまで、あと1年になった。
年末頃にはスマホ切り換え実質負担なしのDMが何遍も届いていたけれど、年が明けてauから何も言ってこない。言ってきたところで予約を取らないと店に入れないのだから、普通の客はそのまま放っておくだろう。
このところ、時間の経つのが早くなっているので、1年なんてあっという間である。現時点では、ガラケー打ち切りとともに携帯電話はひとまず解約するつもりである。わざわざ手続きをしなくても電波が飛ばなくなれば通じないから、まさか通信料金は取られないだろう。
思い起こせば、携帯を使い始めた頃は海外旅行に年何回か行っていた。海外にいると連絡手段が限られるので、携帯電話がないとたいへん不便だし危険だったのである。
ところが、リタイアして海外に行くこともないし、国内にいればいろいろ通信手段がある。泊まるホテルが分かっていればどうにかできるだろうし、家にいれば夕方には帰ってくる。そもそも、緊急に連絡をしなければならないことなど、仕事をやめればほとんどない。
という訳で関心は、携帯電話をどうするよりも、携帯を機械としてどう使えるかに移りつつある。電話として使えなくても、お散歩中に気になるものを写真に撮ったり、万歩計として使ったり、腕時計をしていないので時間を知るのに使えないだろうか。
というよりも、最近は通信手段としてではなく、そうやって使うのが携帯の主な使用方法なのである。だから、毎月の電話料金も2,098円のまま動かない。それで、何も不便は感じない。別に四六時中誰かとつながってなくたって、寂しくもなければ危険なこともない。山では危険がある場合もあるが、そういう時に限って圏外である。
携帯がそういう状況で、最近気にしているのがメアドである。古くから使っているメアドはスパムだらけで、1日に何回も楽天やamazonから入金が確認できないので品物が送れませんとメールが来る。別に発注してないから痛くも痒くもないが、たまには通販を使う時だってある。
頭にくるのは、貴方のパソコンにウィルスを入れましたので、恥ずかしい動画を撮影してあります。連絡先にばらまかれたくなければBitcoinいくら送りなさいみたいなメールである。こんなのに引っかかる奴がいるのか?
あまりにうるさいので、実際に使う場合の連絡先メアドを従来のものから新しいものに移しつつある。さすがに、そのメアドは収集されていないのか、スパムメールは入ってこない。
電子メールができた時には、郵便料金もかからないし便利なものができたとうれしかったものだが、こうなってみるとうるさいだけである。向こうからもノーコストでスパムメールを送ることができるのだから。
誰かとつながっていなくても一つも寂しくいなが、そうやって便利だと思ったものを使わなくなっていくのは少し寂しい。きっと、それが歳をとっていくということなのだろう。死ぬときには、携帯もメアドも持って行けない。
[Feb 10, 2021]
急転直下、スマホデビュー
3Gサービス打ち切りを機に携帯の契約自体やめてしまおうと思っていて、そのためのいろいろな準備もしていたのだけれど(公衆電話場所の確認とか)、替えるとなったらあっという間である。思い立ってauのホームページで勉強して、コールセンターに電話して、無料交換機を宅配してもらうまで10日かからなかった。
スマホに切り替えた直接の原因は、山歩きで道間違いしたことである。山歩きといっても、登山口までの道を間違えたのだから、「山」ではない。Google Mapに載っている道である。
昨年も下山口からJR駅までの道を間違えて、約3km、1時間近く余計に歩く羽目になった。1/25000図と登山用GPSは山では必需品だが、住宅地を歩くには使い勝手が悪すぎるのである。
スマホがあればナビゲーションシステムが手軽に利用できるのだから、使わない手はない。通信料の負担が生じてしまうけれど、工夫次第でいまと同程度に抑えることができそうだ。そして、3G打ち切りキャンペーンの特典で、スマホ自体は無償交換で手に入る。
世間一般には、もはやNTTやauなど大手キャリアで手続きするのは古いようだが、そこまで情報収集してこなかったし、さほどの負担増でなければそのままauで差し支えない。深キョンや鹿女には悪いが、UQを検討するのは次回以降である。
auの営業店はコロナで予約がないと入れないので、フリーダイヤルにかける。手続き自体は30分で終了である。家から出る手間もかからないので、本当にあっという間だ。選べる機種も2つしかないので、考えることもない。「10日から2週間でお届けできます」とのことだったが、1週間で宅配便が届いた。
機種変更の手続きに多少もたついたが(旧携帯のアンテナが消えると思っていたのだ)、ようやくスマホに切り替えが済んで、最初に試したのは地図とナビである。
GPSとGoogle Mapは標準装備なので、何もしなくても最初から使える。ただ、Google Mapでは標高差が分からないし、車が通れない道はカバーしていない。いずれ山の中では用が足りなくなるので、カシミールのアプリ「スーパー地形」をインストールした。
スマホのトラックデータがパソコンに入っているカシミールにすぐに反映できるので、使い勝手はよさそうだ。いまは家の周りだけだが、あとは実際の山の中で試さなければならない。
そして、ガラケー打ち切り間際のいままでスマホを導入しなかったため、これまで自分のブログをスマホで確認したことがなかった。実際に見てみたところ、なんと画像データがスマホを縦にするとはみ出してしまい、たいへん見づらくなっている。
これは、画像データをFC2にアップせず、ホームページ(Wordpress)の画像をそのまま使っていたために起こったことで、迂闊なことであった。両方アップロードするのが面倒だったので、ものぐさしたのである。
過去分を修正するのは相当な手間なので、とりあえず将来分だけちゃんとアップし直しておいた。そういえばGoogleから、「ユーザーフレンドリーに問題があります。画面の横幅超過」というメッセージが何回か来ていた。自分で見てみないと分からないものである。
あと一つ工夫したのは、キャリアメールと呼ばれるauのメアドを作らなかったことである。
普通に移行作業をしていて必須ではなかったし(Googleは必須なのでGMailは連携せざるを得ない)、GMailがあればスマホからメールは送れるし、家族あてはCメール(+メッセージ)を使っている。いままでもezweb.ne.jpにはauからの宣伝メールしか来なかったので、何か支障が生じるまでこのまま放っておくつもりである。
[Apr 10, 2021]
auのスマホキャンペーンを利用して、機器代金無料でガラケーからスマホに切り替えた。写真左はシャープの太陽電池付ガラケーSH-001。
FC2も頼りにならないのか
5日朝、ブログの定時更新を確認しようとURLを入力するが、見たことのない画面が出てくる。「この接続ではプライバシーが保護できません」と書いてある。chromeでもそうだし、スマホのandroidでも状況は変わらない。
調べてみると、SSL証明書の期限が7月4日までで切れている。少し前ならSSL証明がなくても注意喚起するだけでサイトは見られたのだが、最新のアップデートではそうではないらしい。
そして、私のブログだけではなく"blog.fc2.com"の他のブログもそうだし、FC2のヘルプベージも同じ状況である。ということは、私の側に問題があるのではなく、FC2側の問題である。
とりあえず、ホームページ(レンタルサーバと契約している)に障害告知記事を書いて、FC2に問い合わせメールを打った。もしかすると、グリニッジ標準時か米国東海岸の7月5日に対応するかもしれないので、しばらく様子を見ていた。
午前10時過ぎに、何事もなかったようにサイトは表示された。SSL証明の期限を確認すると、しれっと来年まで延長されている。他に変わったところはないから、おそらくここを対応したと思われる。
すべて終わってから、FC2の障害情報に告知が出た。問い合わせへの回答も同じ文章で当日に届いた。きっと、マルチポストでいっぺんに済ませたのだろう。
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FC2ブログ( https://blog.fc2.com/ )にて障害が発生しており、緊急メンテナンスを行っておりました。
【障害発生期間】
日本時間 2021年7月4日 午後07時57分 ~ 7月5日 午前08時17分
【障害内容】
ブログを表示しようとすると「この接続ではプライバシーが保護されません」という画面が表示される
障害中の操作は、反映されていない場合がございます。お手数ですが、その場合は再度操作を行ってください。
引き続きお困りの場合や、お気づきの点がございましたら、サポートまでお知らせいただけましたら幸いです。
以上、今後ともFC2をよろしくお願いいたします。
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障害理由も書いていなければ、再発防止策も書いていない。ご迷惑をおかけしてすみませんとお詫びすることさえしていない。さすが、海の向こうの会社である。
昔、アメリカではぶつかってもお互い謝罪しないとよく言われた。謝ったとたんに損害賠償責務が生じるからだそうである。そんな話を思い出した。実際にラスベガスに行ったら、みんな"Perdon"とか"Sorry"とかちゃんと言っていたが。
説明すべきところがしないので代わりに私が説明すると、原因はほぼ間違いなくSSL証明書の期限切れで、期日管理をしていないという初歩的ミスである。対応に12時間ほどかかっているから、気がついてあわててLet's Encryptに連絡したのだろう。情けない話である。
そして、ハードの障害とかなら降って湧いた災難で、対応しましたで済ませるのも仕方ないが、初歩的人為的なミスで迷惑をかけてお詫びの一言もないというのは常識がないといわざるを得ず、付き合いたくない相手である。
さて、かつてブログを開いていたNifty、忍者からFC2に移したのは、こっちの方が安いとかそういう理由ではなく、やむにやまれぬ事情があったからである。FC2にしたのは大手で信用できると思ったのとサービスが安定しているからだが、どうやらそうではなかったらしい。
障害が起こること自体は不可抗力の面もあり、たとえ初歩的なケアレスミスであっても人間がやることだから仕方がない。しかし、障害が起こってからの対応は企業の責任であり、いい加減な対応をする会社はそういう体質だということである。
海の向こうだからこうなのか、もしかするとコンピュータ会社などみんなこんなものなのか(忍者はともかく、Niftyはもともと富士通である)、考えさせられる障害の顛末であった。
[Jul 6, 2021]
WordPress・サイトに重大なエラー対応始末
7月21日の朝、5時過ぎに確認した時にはまったく問題はなかった。だが、午前9時前に再び開いてみると、わがサイトが全く見られなくなっていた。管理画面にも入ることができない。メッセージは「このサイトで重大なエラーが発生しました。」とある。
以前はCATVのサーバーを使っていたが、容量があまりに小さいのでレンタルサーバーに替え、ついでにWordPressに模様替えしたのが4年前の5月である。以来、サーバにつながらないことは珍しくないものの、このメッセージはこれまで見たことがない。
とりあえず、お名前.comに問い合わせメールを送った。予想に反して、当日午前中には回答が来た。内容は以下のとおりである。
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お問い合わせの件につきまして確認いたしましたところ、サーバー側で設定等が変更になっている状況ではございません。
考えられる可能性といたしましてはプラグイン等の自動更新により、ログインが行えなくなった可能性が考えられます。
なお、WordPressインストール後の詳細に関しましては、弊社サポート対象外となりますため、お手数ではございますがお客様にてgoogle等でお調べくださいますようお願いいたします。
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すぐに回答が来たことから、こうした事例は多数起こっているのだろう。そして、WordPressは無料のオープンソフトだから、誰かが対応して直してくれる訳ではない。サポートが書いているように、利用者が自分で調べて対応しなければならないのである。
さっそくGoogleで調べたところ、まさにそういうエラーがたくさん出ていることが分かった。とはいえ、その原因は一つではなく、メンテナンスモード切り替えから戻らない時のように、何かのファイルを削除すればいいものでもないらしい。
FTPでレンタルサーバを見ると、8時36分にいくつかのファイルが書き換えられていて(自動更新である)、原因はおそらくこれである。試しに、ファイルを1つ1つ削除してみたが、事態は改善されない。ファイルによっては、もっとすごいエラーメッセージが出てきた。
Googleにあげられている対処方法によると、wp-config.phpファイルのfalseをtrueに書き換えて原因を把握せよということなのでやってみると、wordpress-4.7.3-ja-jetpack_webfont-undernavicontrol/wp-includes/class-wp-theme-json-resolver.phpのファイルが開けないのが致命的な原因と出る。何のことだか分からない。
そもそも、自分ではjetpackなどというプラグインなど入れていない。調べると、お名前.comでインストールすると入ってくるソフトのようだ。 class-wp-theme-json-resolver.phpのファイルを削除したが、状況は変わらない。
仕方がない。1日待って改善しなければ、伝家の宝刀・初期化である。かつてシステムの仕事をしていた頃、結局のところシステム障害を治すには再起動と初期化しかないことを学んだ。誰も、システムの中身をみてプログラミングを治すことなんて簡単にできないのだ。
とりあえず、FTPを使ってバックアップをとっておく。短時間で終わったところをみるとデータベースまで見に行ってはいないだろうが、気休めにはなる。
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障害発生から1晩明けて、7月22日の朝となった。FC2ブログと日本史ページは問題なく開くが、WordPressのホームページだけが「重大なエラー」のままである。経験則に従い、初期化するしか方法はなさそうだ。
初期化の前にバックアップをとっておくのが原則だが、FTPで障害前のファイルを確認しようとすると、20days agoのページなのに昨日の更新で書き換えになっている。つまり、お名前.comのバックアップはあてにならない。気休めかもしれないが、とりあえずホストのデータを自分のパソコンに移しておく。
お名前.comにはWordPressインストールというサービスがあって、ここでトラブルのもとになっているjetpackというソフトを入れている。動作指図に従い、現在使っているWordPressをいったん削除し、最新版をインストールする。
その際、「データベースは既存のものを使うか新規で作るか」聞いてきたので、以前のデータベースと紐づけできるなら作業は最小限で済むかと期待したのだけれど、もちろんそんなにうまくはいかなかった。
インストールが終わると、管理画面は障害前と変わらずに表示される。最新記事も昔の記事も、予約記事もそのまま残っている。しかし、ホームページは表示されない。なんと、使っているテーマであるTwenty Seventeenが消えてなくなっているのだ。
さっそくバックアップが役に立って、Twenty Seventeenをアップロードして何とか表示することができた。ところが、何か画面に違和感がある。よく見ると、プラグインがすべて解除されているのだった。
Googleによると、「サイトの重大なエラー」の理由のうちかなりの部分を占めるのは、プラグインとの不整合だという。とりあえず、全面復旧までプラグインは外しておこう。
まず気づいたのは、メニューページの構成がめちゃくちゃになっていることで、まずここを直さなければ来ていただいた方を記事までご案内できない。メディアライブラリがちゃんと動いていないので、すべてhtml文で書き直して修正する。固定ページを直すだけで半日かかってしまった。
各記事に入ると、今度は写真や図表とのリンクがほとんど消えている。なぜか、uploadsのフォルダに2017年5月の分しか残っておらず、しかも5月分すら全部残っていない。これじゃバックアップの意味ないじゃんって言ってみたところで始まらない。
つまり、約1500の記事をすべて見直して、1万を優に超える写真・図表とのリンクをすべて貼り直す必要があるということである。幸いに、文章はデータベースに残っているし、写真や図表はパソコンにある。なくなったものはないはずだけれど、気の遠くなるような作業である。
やることは、新規で記事を上げる場合と変わらない。写真や図表をアップロードするだけである。文章は残っているのだが、そこから先がつながっていない。だから、もう一度やり直す。地道な作業である。
問題は写真・図表が1万以上あることだが、1日100やれば100日余りで終わる。幸い、オリンピックは見ないし、夏の間山に行けないから、時間はある。
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7月23日から復旧作業に入ったWordPress。経験則にしたがい再起動でダメなので初期化することにしたが、今度は画像・写真とのリンクがほとんど切れてしまった。
最近の記事から画像のアップロードをやり直す。1日300件アップロードをノルマとしたが、もう少しはかどったかもしれない。1週間で4年前の記事までできあがった。記事数にしておよそ3分の1、残りは3分の2である。
4年前、それまでのホームページソフトからWordPressに移行したので、半分以上がこの時期なのである。件数も多いが、その時まとめておいた画像ファイルが使えるので多少楽ができる。
この3分の2も、次の1週間で片づけることができた。かなり漏れているような気がしたけれど、手作業で進めるのである程度は仕方がない。この段階で、Broken Link Checkerを起動させた。
その翌日、1日で400件ものリンク切れがありますというメッセージが出た。こんなにあるかなあと思ってよく見ると、大部分はここ数日でちゃんと画像をアップロードした記事である。ちゃんと確認しているので間違いはないはずだ。片っ端から、「リンクエラーでない」をクリックする。
翌日も20くらいのエラーが出たし、以降も、毎朝の通知で何十かのリンクエラーがあるのだけれど、表示してみるとちゃんと出ている。新しくアップロードしたリンクではなく、Broken Link Checkerの中に保存されている古いリンクでたどっているらしい。当分チェックはいるだろうが、2週間で大体決着がついたようである。
うれしかったのは、Table Pressのプラグインを新規で取り直すと、以前入れたデータがそのまま残っていたことである。年金生活関連の生活費とか、バカラの中国罫線のデータを入れ直すのは大変だったので、かなり助かったことであった。
もう古くなったのか、Twenty Seventeenがうまく動かない。仕方ないのでテーマをTwenty Twentyに変更する。デザインとかフォントに慣れるまで大変である。Googleに当たって、それらしきプラグインを入れて使い勝手をよくする。
その際気づいたのだが、カウンタとして重宝してきたプラグインのCount per Dayが、現在ではカバーされていない。WordPressにはよくあるケースのようだ。レンタルサーバに同様の機能があるのでそちらで代替する。
それにしても、まだパソコンが操作できる歳でよかったと思う。
バックアップが大切だと言われるのだが、実際どういうエラーが起こった時にどういう作業がいるのか、経験しないと真剣に考えない。今回だって、レンタルサーバ側の機能で、前日の状態に簡単に戻せると思い込んでいたのである。
とにかく、信用できるのは手許にあるデータだけである。だから今回も切りのいいところで、新規のリンクを貼り直したuploadデータを、マイ・パソコンとUSBメモリにもう一度ダウンロードするという二度手間、三度手間をかけた。こうしておけば、今回同様のトラブルとなった時に、アップロードが省力化できるからである。
[Aug 12, 2021]
ホームページ修正、ひとまず終了
そもそもの発端が、自分で操作してもいない自動アップデートで本体とプラグインとで不整合が起こってしまい、「重大なエラーが発生しました」とメッセージが出て何もできなくなった。管理ページにも入れないし、ホームページも表示されない。
仕方なく、WordPressを再インストールしたところ、今度は記事と画像のリンクが切れてしまった。1万件にも及ぶ画像を入れ直しである。さらに、基本デザイン(テーマ)として使っていたTwenty Seventeenがサポート外でうまく動かない。結局、1,500件近い記事を全部修正しなければならなくなった。
だから、4年前にWordPressに移行した時とほぼ同じ作業をしなければならなかった。当時は3ヶ月かかっている。最初に障害が起きたのが7月21日だから、9月か10月、秋に山歩きを再開する頃ようやくできるだろうと思っていた。
最近の記事から修正を始めた。時間的に近い方が記憶も残っているし、FC2にデータもある。それから徐々に何年か前の記事になり、最後に残ったのがボクシングの記事、ポーカーやカシノの記事と1970年代少女マンガなどの書評である。
これらは、15年前にブログを始めた頃盛んに書いた記事なのだが、Niftyは解約してしまってもとのブログは残っていない。写真を付けてあったはずが全然見つからないものもあり、相当に手間がかかった。
加えて、作業が佳境に入った9月中旬に帯状疱疹になってしまい、1週間以上中断せざるを得なかった。ようやく体調が戻った10月始めに再開し、先日ようやく一応の完了となったのである。
今回入れたテーマはTwenty Twenty。いまやホームページのような大量データの格納はほんどの人が使っていないようで、瞬間的に蒸発してしまうブログに合うような作りになっている。使い勝手はよくないが、Twenty Seventeenは古くてサポートしていないので仕方がない。
おそらくあと4年くらい経つとTwenty Twentyも時代遅れになってしまい、サポートされなくなってしまうのだろう。その頃は68歳、いまでさえこの状態なのに、目や手の能力、それに根気がついていけるかどうか、かなり心配である。
修正していて、書いたはずの記事が見つからないことがいくつかあった。かすかな記憶をたどると、それらの記事を書いたのはブログ以前のNifty会議室で、もうどこにも残っていない。ブログですら15年前、会議室はそれ以前である。なくて当り前である。
そして、その頃の記憶媒体はまだフロッピーディスクが主で、USBはなかった。ハードディスクに残しておけばよかったと思うくらいだが、ホームページのメモリが100MBという時代だから、写真を入れたらすぐに満杯である。
15年前というとちょっと前のような気がするが、ことほどさようにコンピュータの世界も世の中も変わっている。当時ネットブックと呼ばれていたエイサーとかの小型パソコンも販売中止していまはなく、スマホの方が機能が上だったりする。
ともかくも、ほぼ3ヶ月で一応は復旧にこぎつけた。まだ修正漏れとかリンク切れとかいくらでもありそうだけれど、おいおい直していくしかない。自分では若いつもりでも、来年は65である。
[Oct 28, 2021]